■2002/03/11(月) 幕切れ |
「終わりにしようぜ。」
やるせないため息とともに、サンジが呟いた。
「何だ。虚しいって顔だな。」
まるでサンジがそう言ってくるのを待っていたかのような核心をついた返事が返ってきた。
一瞬言葉に詰まったサンジに、ゾロは容赦なく追い討ちをかけた。
「しょせん暇つぶしなんだろ?何が不満だ。」・・・・誘ったのは俺だ。
こんなバカバカしい事に乗ってくると思うわけねぇだろ。
軽い冗談のつもりで言ってみたんだ。
ここには2人しかいねぇんだからな。だが、あいつは乗ってきた。
俺は誘った手前、拒むわけにもいかず
何だか試されてるような気がして、意地にも似た気持ちで…今に至る。
だが、このままなしくずしに続けていても何も生まれない事は十分わかっている。サンジのモヤモヤした気持ちにはお構いなしで
ゾロは機械的な動きをやめようとはしなかった。
何の感情もこもってない、冷たいその表情を見て
サンジの虚しさは増すばかりである。なんで、コイツは俺の誘いに乗ってきたんだ?
もしかして、本当に暇だっただけなのか?
いくら暇だからって…こんな事…。「とにかく、俺はもう耐えられねぇ!
これ以上続ける気は無ぇ。
お前はどうなんだよ。さっきから黙ったまんまで表情一つ変えやしねぇ。
それで楽しいのかよ!
虚しくねぇのかよ!…2人でババ抜きなんかして!!!」
<完>