若竹 presents
トワイライト勉強会
Twilight Study meeting
霹靂 |
反則だ。
…こんな風に…。
トレイを持った両手は自由が利かない。
背後から呼び止められ、後ろを振り返ろうとした瞬間、回り込んできたゾロが視界を遮った。
と、思ったら顎を捕まれていた。
身動きの取れない状態で、目を見開いて正面の男を捕らえることで精一杯だった。
気がついた時にはゾロはサンジに唇を重ねていた。
軽く唇が触れたと思うとすぐにゾロは顔を離した。
サンジの表情を窺っているのだ。
固まったままのサンジは状況を受け入れる事が出来ず、怯えたような表情をしていた。「やっぱり、コレか。」
と、1人で勝手に納得したゾロは再び軽く唇を重ねてきた。
そして再び意地悪く顔を離してはサンジの顔色を確かめるのだ。
サンジの目が少し潤んでいるようで、相変わらず固まってはいるのだが
恐怖から放心という無表情さになっていた。3度目の口づけ。
ほんの少し長い時間に感じたそれが終わるとゾロの唇は移動を始めた。
唇から頬へ。そして目元まで来た時にはサンジは目を閉じていた。
きつく捕まれていた顎は解放され、代わりに柔らかい手付きで
後頭部を支えられ、サンジはなすがままであった。トレイの上の食器達がカチャカチャと音を立てる以外は、とても静かだった。
自分が何をしているのか。自分は何のためにこんな事をしているのか。
ゾロの頭にそんな考えがあるはずは無かった。
震えながらもサンジが自分を受け止めようとしているのが伝わってくる。
そしてそれに応えようとする自分がいる。
一体、何を確かめようというのか。ゾロにとって。
サンジに触れていることが、ただ心地よくて。
「さ…。」
サンジが振り絞るように声を発した。
「?」
既に自分の事しか考えていなかったゾロがサンジの言葉に注意を払った。
そして自分の事すら考えることのできない状態のサンジが言葉に出来たのはこれだけだった。
「皿を置かせろ。」
それがサンジの答なのだ。
End
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
わーい。わーい。終わりましたー!
紺野さやかさん!ありがとうございます!スペシャルサンクスでっす!
さやかさんにイラストを描いて欲しいがために、ここまで頑張りました!
さやかさんにはちょっと物足りない内容だとは思うのですが・・・。(笑)
しかし、ちゃんとそれを見越して、青い感じのキスシーンに仕上げて下さいました!
やっほーう!ビバ!青春!!
キュッとつむったサンジの目が初々しくてキューーーーート★
穏やかなロロノア君も誠実そうでグーーーーッド★
さて、このトワイライト勉強会の発端は去年の若竹での学ラン祭にさかのぼります。
学ランBBS(笑)でさやかさんがこのゾロ理系家庭教師設定というのを
書き込んで下さって、萌えが花開いたのです。(笑)
そして、ナントお互い1年もたってから、この家庭教師設定の炎が燃え上がり(遅っ)
私はトワイライト勉強会を始め
さやかさんも学ランコピー本に着手されました。
まさにシンクロです!私の青臭い学ランSSを読んで「もっと萌えを!モア学ランラブ!出来ればスイートに!」と
思われた方に朗報です!(間に合えば)
11月3日の「見た目じゃないぜ2」でさやかさんのそのコピー本が出ます。(間に合えば)
無限楽園計画&M7です。(間に合えば)
A−26です。(間に合えば)
・・・(間に合えば)本当に出るかどうかは、当日にならないとわからないので
私には何とも言えません。(笑)でも、さやかさんの学ランパラレル、楽しみでーす!!
ここまで読んで下さってありがとうございましたー!!(大感謝)