特派員はクラバウターマン 後編



若竹に「ゴーイングメリー号情報交換掲示板」を設置しました。
そこにスタッフをなさってる方からの書き込みがありました。
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あとスタッフがメリー出航の時すごい一生懸命、陸で手を振ってるんで
ぜひ「行ってきまーす!」と振りかえしてあげて下さい(笑)
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毎年、スタッフのみなさんが岸から元気に手を振ってるのを知ってましたので
この記述が特に記憶に残ることはありませんでした。
しかし、2005年のメリー号に乗って最も強く感じた事は
「今年はスタッフがいい!」という事でした。
もちろん毎年スタッフの頑張りには頭が下がるのですが
今年のスタッフは「俺達が盛り上げるぜ!」という情熱が
どーんと伝わって来ました。

最終便の出航を見送るスタッフです。
最終便だから「さー、これで仕事が終わりだー!」という
気持ちもこもってるかもしれませんが
私達が乗った便でもスタッフの見送りぶりは尋常じゃなく(笑)
手作りの「行ってらっしゃい」の垂れ幕を持って熱烈な見送りぶりでした。

メリーが出航して、旋回を終えるまでには結構時間があるのですが
その間もずっと手を振り続けているスタッフです。

この姿を見ていると、本当にメリーが好きで
そして原作でメリーがもう姿を消したからこそ
お台場のメリーを精一杯盛り上げようという熱い気持ちが伝わって来ました。

船内のスタッフもトークが素晴らしく
乗る度にアドリブが出たり、小ネタを仕込んでいたりと
そのエンターテイメントぶりには感心しました。

例えば、最後の大砲イベントで
「目の前の建物をめがけて発射しましょう。
 目の前の建物が何か皆さん知ってますかー?」
(※フジテレビなんですが)
「うーん。目の前の建物の名前を思い出すには
 きっかけが必要です!お兄さん!」
というやりとりがあったり、ちょっとした合間に
「そういえば最近、お兄さん気がついた事があります。
 ナミのスカートの横の模様って『8』だったんですねー。
 思いっきりフジテレビをアピールしたスカートだったんですねー。」とか
勝手にプチ漫談を披露してくれます。

「みんな、ワンピースは好きかー?!」と問いかけたり
「ワンピースでは誰が好きー?!」と問いかけたり
バラバラに乗ってるはずの乗船客が一体になってすごく楽しいんです。

メリー号の楽しさには、メリー号に乗ってる人がみんなワンピ好きだという事も
あるんだと改めて気付かせてくれます。

このスタッフ達は、最終日の最終便の周航を終えた後
みんなで抱き合って泣くんだろうなーと想像して
自分もなんとなくジーンときてしまいました。

私も最終便にメリーのTシャツ着て、麦わら帽を被って
スタッフになりすまして「おー!」とか「発射ー!」とか言って
盛り上げたいと思いました。
そんで、「シャッター押して下さい。」と頼まれたら
「はい。ワンピース!」と言ってシャッターを押してあげたいと思いました。

これからまだメリーに乗るチャンスのある人は
そういう訳で、私の分も楽しんで盛り上げて乗船して下さい。


遠くからメリー号を見守るメリー特派員。


ボロボロに傷んだ船体を見て、心を痛めるメリー特派員。


海賊旗を眺めて、海賊船になった日の事を思い出すメリー特派員。


正面から仲間達を眺めるメリー特派員。
ルフィがマストを折って、ラブーンに突き刺した事は今でもちょっと怒ってます。


仲間達と記念撮影するメリー特派員。


みんなの真ん中に入って、嬉しそうなメリー特派員。



ありがとう。ゴーイングメリー号。




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